@厚生労働省から
・労働政策審議会建議-労働者派遣制度の改正について-
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=195855
@ 連合通信から
◆140130・派遣自由化への道開く/労政審部会で報告書まとまる/労働側委員「遺憾
だが了承」
労働者派遣制度の見直しを検討する労働政策審議会の部会が1月29日開かれ、派遣
業務に対する最長3年間の受け入れ制限の廃止を盛り込んだ報告書をまとめた。制度
創設以来の大幅な規制緩和で、企業が派遣労働を何年でも自由に使うことができる道
を開くものだ。労働側委員は「遺憾だ」としながらも反対意見を併記する形で報告書
を了承した。今国会に労働者派遣法「改正」法案が提出される見通しだ。
報告書は、一つの業務で最長3年間の受け入れ制限について「派遣労働者のキャリ
アアップ」などを理由に撤廃を求めた。現行制度でも期間制限のない通訳など「専門
26業務」の区分も「分かりにくい」として、廃止を提案した。
派遣先は3年ごとに過半数労働組合などから意見を聴取すれば、働く人を入れ替え
ながら何年でも派遣の受け入れが可能になる。一方、労働者の期間制限は残し、同一
部署では最長3年までしか働けない。ただし無期雇用の派遣労働者や高齢者などは対
象外とする。無期雇用の派遣で検討されていた事前面接の解禁は見送られた。
●懸念事項は両論併記
労使の意見が対立した部分は、それぞれの見解を併記。「期間制限は維持すべき」
や、「均等待遇を原則とすべき」との労働側意見が付記された。3年ごとの過半数労
組の意見聴取では、「聞き取りがない場合は派遣先に労働契約を申し込んだとみな
す」とした報告書に対し、使用者側の反対意見を付け加えた。
労働側の新谷信幸連合総合労働局長は「主要な点で異論を付けざるを得なかったの
は遺憾だ。一時的・臨時的な派遣という働き方が常態化しかねない」と述べた。使用
者側委員は無言でうなずき、了承した。
「連合通信・隔日版」